2012年6月23日土曜日

GPz900Rボアアップ計画 その3.7

みなさんこんばんわ。
お久しぶりです~。旅から帰ってまいりました。
さ!明日は晴れですよ!晴れ!
洗濯物日和ですよ!奥さん!
バイク日和ですよ!

筆者は作業を進めます♪

前回はバルブまでを取り外しまして磨きました。

バルブがカーボン付いてるなら~
当然、燃焼室もカーボンまるけ(名古屋弁で「だらけ」って意味です)
いらない情報ですがマルケジーニとはまったく関係ありません。
なのでココもカーボンを落としてきれいにします。



洗浄台でガシガシ洗います。外も中も。
洗浄台なんてあらすか~!(名古屋弁で「無い」って意味)
と言うプライベーターの方、
カーボンクリーナーとか、名称はさまざまですが、粉の洗剤が市販されております。
お湯に溶いて使用します。
使用後は雑排水として流せるエコな製品もありますので探してみてください。


燃焼室の鋳肌をキレイに取り払って、ついでにポートの段つき修正なんかも
行ってしまいました。
写真はまだ作業途中です。
段つき修正や燃焼室の加工には「リューター」と呼ばれる工具が必要となります。
電動の物も最近はホームセンターなどで売られていますが
やはりエアの方が力があるので作業性はいいです。


前回磨いたバルブを仮組しておいて、シートリングに間違ってもリューターの刃を当てないように
作業します。
シートリングにキズを万が一入れてしまうと、シートカット修正もしくは最悪はシートリングの入れ替え作業が
必要となりますのでここは注意しながら作業を慎重に行います。


加工が一通り終わったら今度はバルブのすり合わせを行います。
本来でしたらアタリ面の修正程度なら
タコ棒での手作業で十分です。
筆者は横着にも今回はエアラッパーと言うツールを使っておりますw
ただ、手作業と違い、アタリが付いたときのコンパウンドの擦れる音などのジャッジが難しいので
調子に乗りすぎるとアタリをつけすぎてしまう諸刃の剣です。


バルブのシートリングへあたる箇所へ「バルブコンパウンド」と呼ばれるものを塗り(写真はちょっとつけすぎてます。もっと薄く塗布して作業してください)
バルブガイドにCRCなどの潤滑材をあらかじめスプレーしておきます。
間違ってもバルブコンパウンドをバルブガイドや他の箇所へ塗ってはダメですよ。

手作業で行う場合、最初は「ジャリジャリ」と砂がかんでるような感触ですが
その後「シャリシャリ」と音も手ごたえも軽くなってきます。
手ごたえも音も軽くなってきたところでバルブを取り外し。コンパウンドをバルブ・シートリング共にキレイに除去します。
目で見て判るくらいにアタリをつけた所の表面が「半つや」な感じに仕上がります。
この仕上がり幅がサービスマニュアルの規定値内にかつ、アタリ面にスジなどが残らないようにすりあわせを行います。
シートリングのアタリ幅が規定値より広ければ、シートカット修正を行う必要があります。
(狭い場合は、再度すりあわせ作業を行い規定値内に入れます)


一連の作業が終わったらバルブをヘッドに組み立て、トッカーアーむ、ロッカーアームシャフトを組み立てます。

組み立て時の注意点は、バルブスプリングシートと呼ばれる薄いワッシャーがスプリングとシリンダーヘッドの間に
スプリング毎ありますので、組み付け忘れの無いようにしてください。
バルブスプリングはピッチの細かい方が燃焼室側になります。
これも組み付け時に間違わないように組みつけてください。


リテーナーをセット後、バルブスプリングコンプレッサーでバルブスプリングを縮めて
バルブコッターを取り付けます。
このとき、コッターをよく落としてしまうなどの場合は、ピンセットで作業するのは勿論の事、
ほんの少しだけモリブデングリースなどをコッターへ塗ると接着剤代わりに使えます。
すべてのバルブはすべて取り外した場所へ(すりあわせを行った場所へ)組み付けます。

これでヘッドが完成しました。

そうこうしているうちにシリンダーがボーリングから帰ってきました。 次は組み付けです。

それと最後に、サービスマニュアルをキチンと熟読してからの作業をオススメ致します。
このブログでは細かい作業箇所までを書いておりません。
(書くのを忘れているとも言う(笑))


ブログのとおりにやったのに、書いてないから指示の無いボルトを緩めないで壊れた~!
などのクレームは受け付けません。
付帯作業、取り外して順などはサービスマニュアルに準じて下さい。
しつこいようですが、本ブログは作業抜粋編とお考え下さい。