2012年6月17日日曜日

GP900R ボアアップ作戦 その3.5

みなさんこんばんわ~!


関東は午後から天気も回復して梅雨空とは打って変りましたね!
午後からバイクに乗って出かけた方も多かったんじゃないでしょうか?


さて、前回でボアアップ作業に必要な分解作業は終了しましたが
どうせここまで空けたなら、ココもやっといて損は無い部分をご紹介します。


シリンダーヘッドのオーバーホールです。
オーバーホールと言うと何か大変な事をしているとか
チューニングの領域に入ってる(=自分では手を出してはいけない領域)と
考える方が多いようですが、


オーバーホールとは単純に 「分解・清掃」と言う意味なのです。
分解して清掃している間に不良箇所を発見したら交換もしくは修理する。が
オーバーホールです。


上の画像のような特殊工具を一部使いますが作業自体はシンプルに「分解・清掃」です。


GPz900Rの場合、一つのカム山で2つのバルブを動作させています。
カムとバルブの間に「ロッカーアーム」と言う部品があります。それを支持しているロッカーアームシャフトの分解から
始まります。
ロッカーアームシャフトはただ挿入されているだけなので、適当なM8のボルトを使い写真のように
シャフトにねじこんで引っ張り出します。


ロッカーアムシャフトとロッカーアームを取り外したら
バルブスプリングコンプレッサーと呼ばれる特殊工具を使用してバルブをシリンダーヘッドから取り外します。
ちょっと見づらい画像ですが、バルブはコッターと呼ばれる部品でリテーナーおよびバルブスプリングを止めてます。
コッターは小さい部品なのでなくさないように保管してください。


取り外したバルブとバルブスプリング
結構カーボンがビッシリと付いてます。
もともとあった場所に組み立て時に戻せるように、保管しておきましょう。


合計16個のバルブを取り外します。
保管方法は管理しやすい方法を工夫してください。
筆者は適当な木材にバルブがはまるようにドリルで穴を開けた板で保管してます。


カーボンがこびりついたバルブをボール盤でくわえて


ペーパーやスコッチブライト(これは商品名ですね。研磨スポンジと言うべきかも)
カーボンを落とします。


これを16個行います。


16個も・・・・・。


でもここで手を抜かないようにしっかり落としましょう。
ボーリングから出来上がってくるまではまだ時間はありますから♪


それと最後に、サービスマニュアルをキチンと熟読してからの作業をオススメ致します。
このブログでは細かい作業箇所までを書いておりません。
(書くのを忘れているとも言う(笑))


ブログのとおりにやったのに、書いてないから指示の無いボルトを緩めないで壊れた~!
などのクレームは受け付けません。
付帯作業、取り外して順などはサービスマニュアルに準じて下さい。
しつこいようですが、本ブログは作業抜粋編とお考え下さい。