2015年2月12日木曜日

もうすぐ発売予定です。ZZR1400/ZX-14Rビレットクラッチレリーズ

おはようございます。
おととい辺りから昼間は少し暖かいでしょうかね。
昼間はテストライドに出ても防寒さえしっかりしていれば苦では無かったですよ。

さて、今日はバンコクレポートをちょっとお休みして
もうすぐ発売開始の製品をご紹介します。



黒色ばっかりで判らないですね ^^;
ビレットクラッチレリーズシリーズにZZR1400/ZX-14R用が発売になります!

本製品は、ピストンなどの内部構成パーツに純正品を再使用します。
従って、軽くはならないのですが、
ZZR1400のクラッチレリーズと言えば、GPZ900Rや、ZRX系の流用定番ですよね!

という訳で、ZZR1400の純正品+これを使えば、GPZやZRXに流用することで
軽くなる&ドレスアップ効果バッチリ
というわけです。

取り付け方法はさほど難しくはありませんが、クラッチフルード(オイル)のエア抜きを
しっかり行わないと、クラッチの動作に支障をきたしますのでご注意ください。

では簡単に取り付け方を。

まずは、クラッチマスターシリンダーのタンクノフタを開けます。

次にレリーズ側のブリーダーボルト(エア抜きボルト)へ
耐油性のホースをしっかりと差し込んでください。
(画像では、弊社でも販売中の「マイティーバック」を使用しております。)
今回は、クラッチフルードの劣化も見られましたので、全抜きしてフルードを入れ替えてしまいます。

フルードの入れ替えを行わない場合は、一度だけクラッチレバーを握ってしまい
握ったままの状態で、レバーが戻らないようにインシュロックなどでグリップと共締めしておけば
レリーズを取り外してもオイルがダダ漏れにならないで済みます。

今回は、全容量を抜いてしまいますので、マイティーバックで抜きまくってしまいます!
この辺りの作業手順は、ブレーキのエア抜きと全く一緒です。

クラッチフルードを抜く作業の前でも全く問題ありませんが、
ZZR1400で作業を行う場合、アンダーカウル(左側)を取り外す必要があります。

フルード抜きをブリーダーボルトから終えたら、仮締めでよいのでブリーダーボルトを締めます。
そして、クラッチホースとクラッチレリーズを固定しているバンジョーボルトを緩めます。
この時、ボルトを抜かないでください。
手で後ほどボルトは取り外すので後で手で取り外しが可能な状態にすればよいだけです。
ここでボルトを取り外すと、残ったフルードがチョロチョロ出てきますので手や車体が汚れて
しまいます。
ちなみにクラッチフルードは、ブレーキフルードと同じ物が使われておりますので
金属部に付着したままにしておくと、サビが発生します。
樹脂なども変色したりとタチが悪いので、必ず漏らさない&車体についたら水洗いするを徹底してください。

バンジョーボルトを緩め、クラッチレリーズを固定しているM6ボルト3本を取り外したら
クラッチレリーズを車体から取り外します。
この時、車体側へくっついてしまって手でゆすっても取れないときは、
プラスチックハンマーなどで軽くレリーズをたたいてください。
たたくときは、ブリーダーボルトの辺りなどで絶対に叩かないこと。
破損する場合があります。
軽くコンコンと叩けば外れます。

外し終えた純正のクラッチレリーズです。
車体側に残っているクラッチホースから残ったフルードが漏れてきますので、ウエスなどで
しっかりと吸収できるように処置してください。
車体にフルードが付くと後々面倒です。

ピストンをレリーズから取り外します。
この時、フルードがまだレリーズ内に残っていますので必ずピストン側を上に向けて
ピストンを取り外してください。
下や横向きで外すと服や床にフルードがかかっちゃいますよ。

分解したクラッチレリーズピストンとスプリング。
今回、ピストンシールをついでに新品に交換してしまいます。
シールも当然ですが、純正品を使用します。
数百円ですからケチらず取り替えちゃいましょうね!
また、ピストンの外周部分に腐食などがある場合も交換してしまいましょう。

左側のシールが車体にいままで取り付いていたもの。
右のピストンに組み込まれているシールが新品です。
かなり形が違ってしまっていますね。
クラッチレリーズは、常にエンジンの熱を受けていますからゴム類の劣化は必至です。
こういうときに交換しておけば安心ですね。


シリンダーの内壁及び、ピストンシール部にシリコングリースを塗って
アセンブリにします。

取り外した逆の手順で、車体へ取り付けます。
バンジョーボルトのアルミガスケットは必ず新品へ交換してください。
フルードもれの原因になります。

全て確認を終えたら、マスターシリンダータンクよりブレーキフルードを入れます。
こぼさないようにご注意!

ラジアルポンプマスターは下抜き(レリーズ側)でエア抜きを行ってもなかなか
抜けてくれませんので、マスターシリンダーにあるブリーダーボルト(エア抜きボルト)から
抜いてしまいます。
クラッチレバーに手ごたえを感じたら、マスター側からのエア抜きを終えて
レリーズ側から気泡が出なくなるまでエア抜きを行います。


気泡が完全に出なくなったら作業は終了です。

最後に

紙ウエスか、ティッシュを、「こよって」ブリーダーボルトに差込み、ブリーダーボルトの中に残った
フルードを吸い出します。
ここに残っていると残ったフルードが変質したり、と次に作業を行うときに面倒なことになるので
しっかりと行います。

写真の枚数が多くなってしまいましたら、作業自体は複雑なことはありませんので
ぜひみなさんもトライしてみてください。

尚、フルードがもし車体にかかってしまったなどのときは、あわてずにウエスでふき取り、
パーツクリーナーをしみこませたウエスなどでとりあえず作業中はふき取っておいてください。
全ての作業を終えたら、水道水を用いてかかってしまった部位よりも広範囲に
水をジャバジャバかけてください。
ブレーキフルードは、水にとても弱いのです。
水で洗い流せばサビたりしませんよ。

では。