年末ですね~。ホントばたばたしてきました。
あっち行ったりこっち行ったりと動きも増えてきました。
ところで、連日新製品をアップロードしておりますが
これはいわば、完成した成功例ですよね。
ま、失敗するって事もソコにはあるわけです。
失敗しないに越したことは無いのですが、一発で決まるなんてそんな楽なもんでもないのです。
という訳で今日はお蔵入りしてしまった逸品をご紹介と言う
新しい目線で行きたいと思います!
W650/800用オイルクーラーキット
弊社がW650用ボアアップキットを開発した際に、付帯パーツとして開発が進行しました。
Wはオイルクーラーの取り出しに苦労する車輌でした。
そこで、4輪などではメジャーな手法のオイルフィルターブロックからオイル通路を取り出す方式を
採用し、試作しました。
エンジンというのは、オイルポンプと言う部品が各部へオイルを圧送することで、
カムやピストン、クランクシャフトなど潤滑が必要な箇所へオイルが供給されます。
そして、オイルが自然落下でオイルパンと言う皿に戻ってまたオイルポンプが圧送して・・
と繰り返します。
オイルはオイルポンプで圧力をかけられて、各部へ運ばれる訳ですが
オイルポンプはエンジンの回転数に応じて圧力が高くなります。
当然高くなりすぎると危険ですので
リリーフバルブと言う部品がオイル通路には設けられています。
ある一定の圧力以上になった場合、このリリーフバルブが開いて、各部へ適正な圧力で
オイルを運ぶわけです。
Wの場合、オイルフィルターブロックでオイル通路を分岐させた場合、
このリリーフバルブの手前で分岐されていると言うことを見落としてしまい、結果
オイルクーラーコアにダイレクトに高圧力のオイルが通り、最悪の場合、コアが破裂してしまう
リスクがありました。
走行中にオイルクーラーが破裂・・・・考えたくないですよね。
オイルクーラーにも耐圧限界があります。本来ですとその公証されている圧力までは
耐えられると考えますが、万が一に備えて安全率と言うものを設計では考えます。
到底足らない数値しか導き出せず、断念せざるを得ませんでした。
ですが、この手法は、弊社Ninja250用の参考出品で、採用されたりと
完全にその技術が死んでしまった訳ではありません。
故 本田宗一郎の言葉にこの様な言葉があります。
「1%の成功は99%の失敗の積み重ねである」
いい言葉だと思います。
さ、これからどんな挑戦をしましょうか。
皆さんに喜んでもらえる製品をこれからもどんどんリリースしていきたいと思います!
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