2012年7月6日金曜日

コントラストカラー マッスルポジションブラケット

新商品のご紹介です。

MUSCLE POSION BRACKET
マッスルポジションブラケット

CONTRAST COLOR
コントラストカラー



ポケットなどのデザイン部分を加工せず一旦アルマイト処理
その後デザイン部を加工し再度アルマイトすることで上記の様なコントラスト(濃淡)の
あるカラーを実現致しました。
シルバー部もアルマイトしてありますので、加工のみの未処理品のようなサビ腐食はありません。
PARTS-NO,070052-31 (BLUE / SILVER)      
PARTS-NO,070052-32  (RED / SILVER)
PARTS-NO,070052-36 (BLACK / SILVER)
PARTS-NO,070052-39 (TITAN / SILVER)  
PARTS-NO,070052-46 (BLACK / GOLD)  各¥12,075(本体価格:¥11,500

対応車種
XJR400/1200/1300
CB400SF('94~),V-TECH/2/3,REVO
CB1300SF('03~)
ZRX1100/1200/DAEG

車体によってはブレーキホース・ケーブル類の交換が必要な場合があります。

※車種によってハンドル移動量は異なりますので、下記をご参考下さい。

XJR400/1200/1300
11mmバック・17mmアップ

CB400SF('94~),V-TECH/2/3,REVO
9mmバック・   7mmアップ

CB300SF('03~)
0mmバック・   7mmアップ

ZRX1200 
3mmバック・ 15mmアップ

装着イメージ

2012年7月4日水曜日

GPz900R ボアアップ作戦 その5

みなさんこんばんわ。


九州から東海にかけて大雨でしたね。みなさん大丈夫でしょうか?
関東は若干降った程度でした。
さて、GPZボアアップ作戦も終盤です。
シリンダーブロックをドッキングします。
組み付ける際、1・4を上死点で取り付けますと、中央の2・3番が後々やりにくくなりますので
2・3番を上死点にしておいて、先に中央の2つのピストンからシリンダーブロックへ収めていく方が
やりやすいと思います。


本来ですと、ピストンリングコンプレッサーなる特殊工具を使用してブロックへ収めますが
無くても作業可能ですし、筆者も何度もエンジンを組んでますがバイクでは一度も使ったことがありません。
4輪ともなると流石にピストンも大きくなりますし、リングの張力もでかい分ハンパ無いので使った方が作業は早いです。
ここでの注意点は、トップリングは割りとすんなりと収まるのですが、
セカンドリングは張力が結構あり、「サイズ間違ってんじゃないの?」て位、はまりません。
少しずつ慎重に小さいマイナスドライバーなどを駆使してブロックへ収めて下さい。
強引に行き過ぎると、リングがズレて乗り上げ、せっかくボーリングしたシリンダーをいためたり、
ピストンリングが折れたりします。
片手にブロックを持ちながらの作業ともなると、なかなか大変です。
しかも車載上ともなれば無理な体制を強いられます。
出来ることなら二人作業が望ましいですし、遥かに楽です。
暇な友達に缶コーヒー1本でお手伝いしてもらう方がいいかも判りませんね(笑)
慣れれば一人でなんの問題も無くこなせる作業です。


クランクケース側にノックピンが2箇所ありますので、必然的に座る位置は決まってきますが
筆者は、ブロックを手で押さえながら数回手でクランキングさせます。
確認の意味と、「おまじない」です(笑)ま、芯だしの意味も多少あります。


念のため、ピストンのバルブリセス(逃げ)へ粘土を置き、
この後シリンダーヘッドを規定トルクで締め上げ、カムシャフトをセットし、改めてクランキングします。
バルブクラッシュが無いかの確認です。


弊社ピストンキットは十分なリセスの確保が行われてますが、ボルトオンキットと言えど
こういった基本的な確認作業は入念に行います。
特に、社外製ハイカムシャフトや、ビックバルブなどを組み込んだ際には必ず行わなければならない作業です。
「ボルトオンキットなのにこんなことしなきゃPOSHのピストンはいかんのか?」と
思われる方もいらっしゃるかも判りません

確認せずに壊れてもアナタの責任。
確認して安心して乗るのもアナタ次第    と筆者は思います。
世の中、確認せずに安心無しなのです。


燃焼室容積も4気筒とも違うような、又、バルブシートへの着座位置も様々な場合、基準がそもそもありません。
純正のように十二分にリセスの逃げがなされており、圧縮比もさほど高くない場合は
問題にはなりませんが、
ハイコンプの場合、これが問題となる場合もあります。なので、確認作業を行います。




シリンダーヘッドを組み付け、貫通ボルトを規定トルクで締め付けます。
一気に規定値で締め付けずに均等に少しずつトルクをかけて行います。ゆがみを防止する為です。


カムシャフト・カムチェーンを取り付け、合いマークをあわせてます。
バルブクリアランスを規定値で取り、数度クランキングを行います。
まだプラグを取り付けてないのでこの段階ではクランキングも軽く廻るはずです。
この時点で軽く廻らない(ひっかかるなど)場合、組み付け不良の可能性が高いので
大至急原因追求をします。
地道ですがこういった確認作業の積み重ねがいいエンジンを作るコツだと筆者は思います。
そこに更に特別な技術が上乗せされることでより良いエンジンに完成します。


数度クランキングを行った後、もう一度ヘッドを分解し、粘土にバルブの接触痕および
リセスのクリアランス測定を行います。
これで一連のボアアップ作業は完了となります。
車載の場合はプラグを取り付け、冷却水・オイルその他付帯する組み付け作業を行い完了です。


最後にご注意。
いきなりエンジンをかけずに、プラグコードを抜いた状態でセルでクランキングさせましょう。
その際、冷却水のエア抜きもある程度この状態で行えますし
もう一度変なひっかかりや、異音が無いか確認してください。
エンジンを始動した直後は組み付けオイルが燃焼室内で燃える為、若干の間白煙があがる場合があります。
暖気を十分に行った段階でまだ白煙がひどい場合は、オイル上がり/下がりの可能性もあります。
その際はプラグを取り外して先端の状態を確認してください。
キャブのM/Jは上がる方向になります。
キャブの再セットアップをナラシ運転中に行ってください。

2012年7月3日火曜日

GPz900R ボアアップ作戦 その4

お久しぶりです。


ちょっと更新が滞ってしまいました。
が、作業は着々と進んでおります。


実は腰下も今回オーバーホールを同時に行いました。
という訳で、
フルオーバーホールを進行してました。


今回ボアアップ作業とは関係の無い部分となりますので割愛します。
またの機会にでも腰下のオーバーホールネタはアップしたいと思います。


ボーリングからシリンダーブロックも上がってきた事ですし
一気に作業を進めていきます!




リングの合口を測定します。
測定はサービスマニュアル記載の高さで測定します。
合口が狭い場合は、エンジンが温まって来たときに、熱膨張でリングが歪みシリンダーブロックを損傷します。
逆に広すぎると圧縮圧力が逃げてしまい、出力が低下してしまいます。
狭い場合は、オイルストンなどを使い、リングの合口を広げます。
出力の要となる寸法ですので、キッチリと合わせてください。




それではお待ちかねのピストンの組み付けを行います。


ピンボケな画像で申し訳ないです。
最初にピストンピンサークリップを片方にだけセットしておきます。
セットする前にピストンピンが通るのを確認してください。
片方は通るが片方は通らない という事もあります。
その場合は、通らない方へサークリップを予めセットしてしまいます。
サークリップは合口をピストン本体の合口と180°ずらすようにセットしてください。
画像ではまだ180°までずらせてません。


そして、サークリップをピストンに切ってある溝へ確実にセットしてください。
セットされていないと最悪サークリップが外れてシリンダーへ致命的なダメージを及ぼします。


サークリップがセットし終わったら、オイルリング・ピストンリングをピストンへセットします。
ここまで、エンジンにピストンを組み付ける前に事前に行っておくと、
作業がずっと楽になります。
コンロッドとピストンをつないでしまってから上記作業を行おうとすると、やりにくい姿勢を長時間取らないといけないですし
サークリップを飛ばして、あわやクランクケースの中へ・・・・なんてマイナートラブルを起こすリスクも増えます。
リスクは極力減らすように心がけて作業しましょう。


ピストンを4個ともコンロッドと接続します。
この際、画像では1・4番を上死点として撮影してますが、2・3番のピストンと組み付ける際はクランクシャフトをゆっくり廻し、
先に組み付けた1・4番ピストンがクランクケースと干渉しないように注意して
クランキングさせて2・3番の上死点をだしてピストンを組み付けてください。




ここまで来ればあとはシリンダーブロックを組み付けてヘッドを組み付け 

先が見えてきます。あと少しです!
ピストン組み付けで集中力を使ったので、ちょっと休憩します。
休憩しながら再度リングのセット向き、合口方向のずらしの確認、
サークリップの組み付け確認などを行いましょう。
納得いくまでしつこく確認します。ここでの組み付け不良は、即ブローとなりますので入念に確認します。




つづきはまた今度